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胃・食道がん

胃がんはどんな人に多い?何歳から発症する?

胃がんはどんな人に多い?何歳から発症する?-うつぼ公園ひらやま内科・内視鏡クリニック大阪 胃がんは、日本人に多く見られるがんの一つで、特に中高年の男性で発症率が高いことが知られています。ピロリ菌感染が大きな要因であり、慢性的な胃の炎症を引き起こすことで、がん発症のリスクを高めます。その他のリスク要因としては、食塩の過剰摂取、喫煙、野菜や果物の不足など、生活習慣も関連しています。定期的な検査と生活習慣の見直しが大切です。

胃がんの前兆・初期症状をチェック!

胃がんは早期発見が重要ですが、初期には症状が現れにくいことが多いです。以下のような症状がある場合、胃がんの可能性を考慮し、早めの検査をおすすめします。

  • 胃の違和感や不快感
  • 胃の痛み、みぞおちの痛み
  • 吐き気
  • お腹が張る
  • 体重減少
  • 食欲がなくなる
  • げっぷ、胸やけ
  • 貧血によるめまい、ふらつき
  • 便の色が黒くなる

胃がんの原因とは?

胃がんの原因とは?-うつぼ公園ひらやま内科・内視鏡クリニック大阪 胃がんの主な原因としてピロリ菌の感染が挙げられます。ピロリ菌は胃の粘膜に炎症を引き起こし、長期間放置されるとがんのリスクが高まります。

近年、衛生環境の改善によりピロリ菌の感染率は減少していますが、胃がんのリスクは依然として存在します。その他の要因として、喫煙、過剰なストレス、塩分の高い食事、過度のアルコール摂取、辛いものなどの刺激物が挙げられます。

#ピロリ菌について
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胃がんの検査・診断

胃がんの検査には、主に内視鏡検査と画像検査があります。

内視鏡検査

内視鏡検査は、胃がんの早期発見において最も有効な検査です。カメラで直接胃の内部を観察し、疑わしい箇所から組織を採取して顕微鏡で分析します。バリウム検査も利用されますが、最終的な診断には内視鏡検査が不可欠です。

胃カメラ検査について
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超音波検査・CT検査

胃がんが進行している場合、リンパ節や他の臓器への転移の有無を確認するため、超音波やCT検査を行います。これにより、がんの広がりを詳細に把握し、適切な治療計画を立てることができます。

胃がんの治療法

胃がんの治療法は、がんの進行度に応じて選択されます。主な治療法は、内視鏡治療、外科手術、化学療法の3つです。

内視鏡治療

内視鏡治療は、がんが早期であり、胃の粘膜にとどまっている場合に行われます。
治療後に体への負担が少なく、早期に日常生活へ復帰できるのが特徴です。また、進行が早いタイプのがんでも、小さいものであれば、内視鏡治療が検討されることがあります。

外科手術

胃がんが進行している場合やリンパ節転移がある場合は、外科手術が行われます。
腹腔鏡を用いた手術が一般的で、回復が早く、傷跡も小さいのが利点です。

化学療法

がんが進行し、他の臓器に転移している場合は、抗がん剤による化学療法が適用されます。
手術が難しい場合でも、化学療法によってがんの進行を抑えることが可能です。

食道がんとは?

食道がんとは、食道の内側の粘膜から発生するがんです。
今回は、食道がんになりやすい人の特徴やリスク、予防法について説明します。

食道がんになりやすい人とは

食道がんになりやすい人とは-うつぼ公園ひらやま内科・内視鏡クリニック大阪 食道がんの最大の原因はアルコールです。
アルコールが体内で分解される過程で、発がん性物質であるアセトアルデヒドが生成されます。アセトアルデヒドは、唾液などを介して食道に流れ込み、炎症を引き起こします。
そして、慢性的な炎症が、遺伝子損傷を引き起こし、食道がんの発症につながると考えられています。その他、喫煙習慣がある方、頭頸部がんになったことのある方、バレット食道の方、食道アカラシアの方などが食道がんになりやすいと言われています。

日本人は食道がんになりやすい

日本人は欧米人に比べて、食道がんになりやすい体質であるといえます。
欧米人の多くを占める白人種は、アルコール分解能力が高い一方、日本人を含む黄色人種は、アルコール分解能力が低いという特徴があります。
実際、黄色人種の約半数は、アルコールを摂取すると顔が赤くなるといわれており、欧米人と比べて食道がんの発症リスクが非常に高いと考えられています。

50歳以上の男性は要注意

食道がんは、女性よりも男性に多くみられるがんです。
年齢を重ねるほど飲酒量が増えたり、アルコール度数の高いお酒を好むようになる傾向があるため、食道がんのリスクはさらに高まります。
特に50歳以上の男性は、食道がんのリスクが高くなるため注意が必要です。

飲酒量が多い

食道がんのリスクは、飲酒量によって異なります。大量に飲酒をしている方は、休肝日を設けたり、1日の飲酒量を減らすなど、飲酒習慣を見直してみましょう。

食道がんの初期症状をチェック!

食道がんの初期症状はしばしば軽微であり、他の一般的な状態と間違えやすいことがあります。以下のような症状がいくつも見られる際は、放置せずにお早めに当院にご相談ください。

  • 食べ物や飲み物を飲み込む際に痛み・違和感がある
  • 食事後、胸やけやがする、胸あたりが痛む
  • 原因はわからないけど、体重が減少している
  • 声がかすれることが増えた
  • 食事中、食事後に咳が出ることが多々ある
  • 喉に何かが詰まっている感じがする

食道がんの原因

食道がんの原因-うつぼ公園ひらやま内科・内視鏡クリニック大阪 食道がんの主な原因は、喫煙と飲酒です。アルコールが体内で分解される際に生成されるアセトアルデヒドは、発がん性物質として知られています。

アセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱い方は、食道がんのリスクが高まります。特に、喫煙と飲酒の両方を習慣にしている方は、そのリスクがさらに高くなります。また、熱い飲み物や食べ物を頻繁に摂取することも、食道がんのリスクを高める可能性があると言われています。

食道がんの検査・診断方法

食道がんの診断には、内視鏡検査や造影検査を用います。
がんが疑われる場合は、組織を採取して顕微鏡で調べることで確定診断を行います。

食道内視鏡検査

内視鏡カメラを、口もしくは鼻から挿入し、食道内の状態を観察します。
検査中に、がんが疑われる部分があれば、組織の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べます。

食道造影検査

食道造影検査は、バリウムを飲んで食道を通過する様子をX線で撮影する検査です。
がんの場所や大きさ、食道が狭くなっている部分などを確認することができます。

超音波内視鏡検査

内視鏡の先に超音波を装着し、食道壁の深部まで観察します。がんの深さや転移の有無を調べます。

食道がんの治療法

食道がんの治療法は、がんの進行度や患者さんの健康状態、がんの位置や広がりによって決定されます。
主な治療法には、内視鏡治療、外科手術、化学療法、そして放射線治療があります。

内視鏡治療

がんが粘膜内に限られており、リンパ節への転移が見られない場合に用いられます。この方法では、内視鏡を用いて食道内を直接観察し、がん組織を切除します。

外科手術と比べて体への負担が少なく、入院期間も短いため、患者さんの日常生活への影響を最小限に抑えることができます。内視鏡治療は特に早期がんの治療に効果的であり、定期的な検査による早期発見が成功の鍵となります。

外科手術

がんが進行し、食道の壁を超えて広がっている場合に行われる治療法です。食道の一部または全体を切除し、残った部分を胃や腸で再建するのが一般的です。

手術の方法はがんの位置や進行度によって異なり、胸腔鏡や腹腔鏡を用いた手術は、小さな切開で行うことができるため、開胸手術に比べて回復が早く、傷跡も小さいというメリットがあります。

手術を選択する際は、がんの広がりだけでなく、患者さんの全身状態や術後の回復力も考慮されます。これにより、最適な手術方法を選択し、治療の効果を最大限に高めることが可能です。

化学療法

がん細胞の増殖を抑えるために抗がん剤を使用する治療法で、進行がんや転移が見られる場合に用いられます。

手術前にがんを縮小させるために行う場合もあり、これを術前化学療法と呼びます。

また、手術後の再発を防ぐための術後化学療法としても用いられることがあります。化学療法は、がんの進行を制御する上で重要な役割を果たしますが、患者さんによっては副作用が生じることがあります。そのため、副作用の管理やサポート体制が非常に重要であり、患者さんの体調や生活の質を考慮した治療が求められます。

放射線治療

局所的ながん細胞を高エネルギーの放射線で破壊する方法です。手術が難しいケースや、化学療法と併用して治療効果を高める場合に用いられます。

放射線治療は、がんの部位に直接放射線を照射することで、周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えつつ、がん細胞を効果的に攻撃することができます。また、進行がんの症状を和らげるための緩和ケアとしても使用され、患者さんの生活の質を維持しながらがんと向き合う治療として重要な役割を担っています。